東京交響楽団

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佐藤俊介 東京交響楽団クリエイティブ・パートナーに就任

東京交響楽団は、2027年度より東京交響楽団クリエイティブ・パートナーとして佐藤俊介氏を迎えることを発表いたします。任期は2027年4月から3年間です。引き続きご注目いただきますようお願い申し上げます。

佐藤俊介氏のコメント:
2020年の「モーツァルト・マチネ」で共演して以来、東京交響楽団とは「名曲全集」や定期演奏会など、幾度となくご一緒する幸運に恵まれてきました。ともに音楽を創る時間を重ねるなかで、私たちがお互いに、音楽的な対話と協働をさらに深めていきたいという思いを抱いていることは、すぐに明らかになりました。
東京交響楽団のクリエイティブ・パートナーに就任することを、この上ない光栄に思います。これからも音楽を探究する道を歩み続け、今後何年にもわたり、オーケストラの皆さまとともに豊かな音楽の言葉を築いていけることを、心から楽しみにしています。
まもなく発表される2027/28シーズンには、クリエイティブ・パートナーとしての就任記念コンサートとして、さまざまな世界や物語、色彩、そして感情に満ちた傑作を探究します。 私が願うのは、よく知られた作品には新たな光を当て、まだ広く知られていないレパートリーにも目を向け、そして何よりも、聴衆の皆さまと私たち自身の双方に刺激を与え、新たな挑戦へと導くことです。一つひとつのコンサートは、そこにいるすべての人の心を真に動かし、胸を躍らせる体験になり得る――いや、そうでなければならない!――と私は考えています。その思いを東京交響楽団の皆さまとともに実現していくことに、全力を尽くしたいと思います。

公益財団法人東京交響楽団 専務理事・楽団⻑ 廣岡克隆のコメント:
この度、佐藤俊介さんをクリエイティブ・パートナーに迎えられることを、大変嬉しく思います。これまで佐藤さんと取り組んできた、指揮者を置かず奏者同士が主体的に音楽を創り上げる取り組みは、楽員一人ひとりの自発性を引き出し、溌溂とした瑞々しい音楽を生み出してきました。今後はさらに、従来のシンフォニーオーケストラの枠にとらわれない新たな挑戦を重ねることで、東京交響楽団の可能性を広げていけることを期待しています。

佐藤俊介(さとうしゅんすけ)
ヴァイオリニストであり、指揮者、室内楽奏者、ソリスト、指導者でもある佐藤俊介の多様さは、彼の多才で臨機応変な性格を反映しているといえるだろう。HIP(歴史的知識に基づく演奏)に裏打ちされた活動は彼のアイデンティティの中核をなすものであり、音楽の中に身を置き、劇的かつ啓示を与えるような方法で聴衆とコミュニケーションをとることを可能にしている。世界各地のピリオド楽器アンサンブルやシンフォニー・オーケストラを指揮し、ソリストとしても出演している。
2013年よりアムステルダム音楽院の教授を務め、ヒストリカル・ヴァイオリンを指導している。また、定期的にマスタークラスやワークショップも開催している。若い音楽家たちに自身の知識を伝えることは佐藤にとって非常に重要であり、ヨーロッパ連合バロック管弦楽団、ジュリアード415(ニューヨーク)、ニューワールド交響楽団(マイアミ)とのプロジェクトにゲストとして参加した。2013年から23年まで、オランダ・バッハ協会のコンサートマスターを、18年からは音楽監督を兼務した。録音したJ.S.バッハのカンタータや器楽作品の数々は、オランダ・バッハ協会のYouTubeで見る事が出来る。2019年9月から10月には同団の日本ツアーを成功させた。また、2011年からはコンチェルト・ケルンのソリスト、指揮者、コンサートマスターを務めている。
そして近年は、自身が率いる「PastForward Ensemble」を通じて19世紀の演奏様式の世界に没頭している。ヨーロッパを拠点とする経験豊富な音楽家たちによって結成されたこのアンサンブルは、19世紀の音楽を再考し、感情に根ざしたその原点へと立ち返ることを目指している。
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団、オランダ室内管弦楽団、ハーグ・レジデンティ管弦楽団、スタヴァンゲル交響楽団(ノルウェー)、オルフェオ管弦楽団(ハンガリー)、フィルハーモニア・バロック(米国)、オーストラリア・ブランデンブルク管弦楽団、セビーリャ・バロック管弦楽団などから、定期的に客演指揮者として招かれている。今後の主な予定には、ターフェルムジークやロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団との共演が挙げられる。HIPを取り入れる以前の活動では、ベルリン・ドイツ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団等の著名な交響楽団と数多く共演。
録音も『グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集』や、『テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲』、また、パガニーニの作品を世界で初めてガット弦とバロック・ボウを使った歴史的奏法で録音した『パガニーニ: 24のカプリースop.1』や、『J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ(全曲)』(Acoustic Revive)等。最新アルバムは、新レコード・アカデミー賞第1回大賞に輝いた『BEE1H0VEN ~ ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集』。
2010年 ライプツィヒの第17回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第2位および聴衆賞受賞。ほかにも出光音楽賞、S&Rワシントン賞を受賞。また2019年度 第61回毎日芸術賞、令和元年度(2020年)の第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞している。2025年度 第57回サントリー音楽賞を受賞。
東京生まれで、4歳の時に米国へ移住。ジュリアード音楽院、パリ国立地方音楽院、ミュンヘン音楽演劇大学で学んだ。チン・キム、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫、ジェラール・プーレ、千々岩栄一、メアリー・ウティガーらに師事。