東京交響楽団2025/26シーズンラインナップを発表いたしました。音楽監督ジョナサン・ノットとのラストシーズンとなる本シーズンは、監督とともにおくる8プログラム13公演のほか、世界が注目する指揮者・ソリストと、多彩なプログラムをご用意いたしました。東京交響楽団の2025/26シーズンにご期待ください。
私の音楽監督としての最後のシーズンを迎えるにあたり、私の指揮する全ての公演を、“Song(歌)”という一貫したコンセプトでプログラミングしました。人は、喜びも、怒りも、哀しみも、楽しみも、全ての感情を「歌」にのせ奏でてきました。また、小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、荒れ狂う風雨、大河の流れや大海原の波、夜空に輝く星にいたるまで、自然界のあらゆる情景をも朗々と歌い上げてきました。そして2025年シーズンは、第二次世界大戦が終焉を告げて80年の節目となる年でもあります。我々が忘れてはならないことは、常に、生きるということはどういう意味を持つのか、平和とは何か、ということを自問自答し続けることでもあると思います。
私と東京交響楽団の音楽の旅は、マーラーの交響曲第9番から始まり、同じ曲で終わりを迎えます。始まりと終わりが繋がり、一つのループとなって、永遠に続く旅の様にも感じられます。そんな万感の思いを込めて私の“Song”をお届けしたいと思います。
東京交響楽団 音楽監督 ジョナサン・ノット
● 2025/26シーズンパンフレット(pdfファイル)
● 名曲全集一覧 (ミューザ川崎シンフォニーホールのサイトへリンクします。)