
親愛なる皆様へ
新たなシーズンを東京交響楽団の皆さんとともに迎えられることを、大きな喜びに感じています。この一年を通して、私たちは互いに耳を傾け、信頼を育み、同じ芸術的な理想を追い求めながら、少しずつ共通の音楽言語を築き始めました。この歩みを続け、一つひとつの演奏会を重ねながら、ともに成長していけることを心から楽しみにしています。
今シーズンは、私自身にとって特別な意味を持つ作品をお届けします。それぞれの作品には異なる世界が広がり、私たちに新しい視点を与えてくれます。シューマンやモーツァルトの光に満ちた音楽、ブルックナーやマーラーの壮大な交響世界、リヒャルト・シュトラウスの豊かな色彩、そしてメシアンとヴェルディの深い精神性。それぞれのプログラムは、多彩な感情や思想、そして音の風景へと私たちを導いてくれるでしょう。また、ワーグナー《ローエングリン》の壮大な世界をご一緒に味わい、シーズンの締めくくりには、今なお私たち一人ひとりの心に語りかけ続けるベートーヴェン《交響曲第9番》をお届けします。
私が指揮者として最も心を動かされるのは、名作を演奏することだけではありません。演奏会のたびに、その作品を新たな気持ちで発見できることです。音楽は、その時、その場所、演奏する人、そして聴いてくださる皆さまによって姿を変えます。だからこそ、一つひとつの演奏はかけがえのない「今、この瞬間」にしか生まれないものなのです。
このシーズンが、音楽を通して皆さまと特別な時間を分かち合い、ともに新しい発見を重ね、いつまでも心に残る体験となることを願っています。
東京交響楽団 第4代音楽監督 ロレンツォ・ヴィオッティ
ロレンツォ・ヴィオッティ×東京交響楽団が挑む、ワーグナーの傑作 《ローエングリン(演奏会形式)》
2027年10月8日(サントリーホール)、10日(ミューザ川崎シンフォニーホール)
音楽監督ロレンツォ・ヴィオッティと東京交響楽団が初めて取り組む、待望の演奏会形式オペラ作品はワーグナーの傑作《ローエングリン》。ミューザ川崎シンフォニーホールとの共同プロジェクトで、サントリーホールとミューザ川崎シンフォニーホールでそれぞれ1公演、計2公演を開催いたします。
佐藤俊介 東京交響楽団クリエイティブ・パートナー就任記念コンサート
2028年3月25日(サントリーホール)
2027/28年シーズンより、当団クリエイティブ・パートナーとして佐藤俊介氏を迎えます。就任記念コンサートは、佐藤こだわりの選曲による、ヴィヴァルディ《フルート協奏曲「夜」》、ハイドン《交響曲第6番「朝」》、そしてベートーヴェン《交響曲第6番「田園」》。いずれも自然から着想を得た、さまざまな世界や物語、色彩、そして感情に満ちた傑作です。
東響コーラス創立40周年
1987年9月創立の東響コーラスは、2027年に創立40周年を迎えます。今年は、音楽監督ロレンツォ・ヴィオッティ指揮ヴェルディ《レクイエム》(2027年9月11、12日)、沼尻竜典指揮ブラームス《ドイツ・レクイエム》(2027年6月26日)、ウルバンスキ指揮ホルスト《惑星》(2027年11月6、7日)、そして大友直人・音楽監督ロレンツォ・ヴィオッティ両指揮者でベートーヴェン「第九」(2027年12月19、28、29日)を披露。特にヴェルディ《レクイエム》は、東響コーラス創立1年目の1988年4月にも取り上げた作品で、記念年にふさわしいラインナップ。歴代の音楽監督からも信頼の厚い東京交響楽団専属合唱団、東響コーラスが、質の高い合唱付きオーケストラ公演を叶えます。
豪華指揮者陣が登場
客演指揮者陣には、音楽界を牽引する巨匠オスモ・ヴァンスカ、パブロ・エラス=カサドが2026年に引き続き登場。このほか、沼尻竜典、原田慶太楼、クシシュトフ・ウルバンスキ、佐藤俊介(以上定期・川崎演奏会出演順)、太田弦、出口大地、大友直人(以上東京オペラシティシリーズ出演順)、福村太一、佐々木新平、アダム・ヒコックス、米田覚士(以上名曲全集出演順)が出演いたします。
サントリーホール休館に伴う、ミューザ川崎シンフォニーホールでの代替開催
サントリーホールの改修工事による休館に伴い、2027年4月~8月の定期演奏会5公演を、ミューザ川崎シンフォニーホールにて開催いたします。代替公演についても、これまでの定期演奏会と同じ土曜日18:00開演で開催いたします。サントリーホールのリニューアル開館後、最初の定期演奏会となる「第754回定期演奏会(9月12日)」では、音楽監督ロレンツォ・ヴィオッティによるヴェルディ《レクイエム》をお届けします。
新プロジェクト「ヴィオッティ・シート」
「25歳以下の若い世代へ音楽に触れるチャンスを作っていきたい」という音楽監督ロレンツォ・ヴィオッティの強い希望のもと、2027年度より新たに「ヴィオッティ・シート」をスタートいたします。音楽監督ロレンツォ・ヴィオッティ出演公演において、指揮者がよく見える座席を監督自身が購入し、18~25歳のみなさまをご招待いたします。申し込み方法など、詳細は追って公式サイトにて発表いたします。
●募集公演:音楽監督ロレンツォ・ヴィオッティ出演の定期演奏会・川崎定期演奏会・東京オペラシティシリーズ(一部対象外公演有り)
●募集人数:各公演5名
●応募資格:公演当日に18歳~25歳の方(小学生、中学生、高校生は引き続き「マエストロシート」をご利用いただけます)

●2027/28シーズンパンフレット
● 名曲全集一覧 (ミューザ川崎シンフォニーホールのサイトへリンクします。)
