東京交響楽団

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【訃報】作曲家 西村朗氏

作曲家の西村朗氏は、2023年9月7日に逝去されました。享年69。



当団は1974年頃から西村氏の作品を演奏し、その後定期演奏会や海外ツアー等当団主催公演をはじめ、20回を超える演奏機会に恵まれました。これらの中には、西村氏が創立メンバーの一人として立ち上げ、オーケストラ作品の創造と発表のための運動を展開することを目的とした「オーケストラプロジェクト」など、多くの意欲的な演奏会があったことも特筆すべきものです。



1994年5月に行った当団のポルトガル・リスボン公演では、新作「永遠なる渾沌の光の中へ」を演奏し、現地の聴衆にその音楽性が深く印象を与え大成功をおさめました。



この公演を受け、1994年~1997年には、当団初のコンポーザー・イン・レジデンスに就任。この間、「光の雅歌」(1996年、当団創立50周年記念ヨーロッパ公演で世界初演、同年6月の第427回定期演奏会で日本初演)と、「蓮華化生」(1997年10月の第441回定期演奏会で世界初演)の2曲の新作を作曲していただきました。



2002年からは当団の評議員として、長年にわたり楽団の活動を支えていただきました。



生前の西村氏のこれまでの貢献に対し心からの感謝と哀悼の意を表します。



公益財団法人東京交響楽団



西村朗氏西村朗氏



1996年5月、創立50周年記念ヨーロッパツアーで、コペンハーゲンにて。