東京交響楽団コンサートマスター水谷晃は、2023年3月31日付で契約期間満了を迎え退団いたします。
水谷晃は2013年4月、東京交響楽団コンサートマスターに就任し、10年にわたり当団を率いました。音楽への実直さはもちろん、常に前向きな姿勢と、活発なコミュニケーションで周囲を巻き込んでゆく抜群のリーダーシップに、楽団員も厚い信頼を寄せていました。今後さらなる活躍の場を拡げていきます。
当団の主催公演への出演は、2月19日「第707回定期演奏会」、3月18日「第708回定期演奏会」を予定しております。
いつも東響を応援してくださる皆様へ
この度、私、水谷晃は在団10年を区切りといたしまして東響を離れる決断をいたしました。
スダーン前監督からノット現監督への過渡期、そして昨年11月の「サロメ」に結びつく蜜月の時を、先輩方から脈々と受け継がれる「演奏する喜び」のもとに一丸となり、リスクを恐れない音楽づくりに携われましたことは、間違いなく「人生の宝物」です。また、新型コロナウイルスの影響による活動停止期間中は、東響がどれほど熱心なお客様に支えられているか改めて気付かされ、胸が一杯になりましたと同時に、(今となっては懐かしさすらありますが)「映像ノット」等、東響でしか成し得ない挑戦への原動力となりました。
今後は、これまでに得たことを活かしつつ、長年あたためていたことを実行に移していくことで、音楽を更に探究してまいります。
敬愛する仲間、東響のホームであります川崎と新潟の皆様、入団当初から私のことも応援してくださいましたお客様に、この場をお借りしまして心からの感謝をお伝えいたします。
今後とも東響への変わらないサポートをどうぞよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
水谷晃
<コンサートマスター水谷晃 主催公演出演情報>
■2023年2月19日(日)14:00開演(13:15開場)サントリーホール >>公演詳細
指揮=原田慶太楼
ピアノ=アレクサンダー・ガヴリリュク
コンサートマスター=水谷晃
小田実結子:Kaleidoscope of Tokyo(東京交響楽団委嘱作品/世界初演)
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
菅野祐悟:交響曲 第2番“Alles ist Architektur"-すべては建築である
■2023年3月18日(土)18:00開演(17:15開場)サントリーホール >>公演詳細
指揮&ヴァイオリン=佐藤俊介
コンサートマスター=水谷晃
シュポア:ヴァイオリン協奏曲 第8番 イ短調 op.47 「劇唱の形式で」
ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 op.21
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲 第8番 ニ長調(管弦楽版)