東京交響楽団

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【5月7日更新】東京交響楽団を応援していただいている皆様へ

平素より、東京交響楽団の演奏活動に、並々ならぬご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。



新型コロナウイルスの感染が全世界を覆い、その影響は日本のみならず、世界の経済活動や個々の生活の隅々まで蝕み、私共オーケストラも極めて深刻な事態に直面しております。



公演の中止等は、演奏団体にとって大切な収入が失われることを意味し、それは演奏団体としての存続の危機に直結致します。1946年に創立以来、東京交響楽団が長年に渡って努力し、守り、引き継いできた文化の灯を消すことにならぬよう、いかなる時も最大限の自助努力を行ってまいりました。新型コロナウイルス感染症対策としても、ライブ配信やCD制作、過去の演奏映像の配信等、様々なアイデアを重ねて参りましたが、4月7日の緊急事態宣言を受け、誠に残念ながら、5月6日まで事務局を含めた全ての業務を休止することと致しました。これは苦渋の決断です。



【5月7日更新】5月4日の緊急事態宣言の期間延長を受け、5月31日までを目途に、一部の事務局業務を除き、業務の休止を延長することと致しました。この間、在宅勤務およびローテーション出勤を導入し、一部業務は行いますが、チケット業務など個人情報等の取り扱いのある業務に関しましては、緊急事態宣言解除を待ってからの再開となりますので、聴衆の皆様には何卒ご容赦頂ければと存じます。



感染防止の趣旨から公演の中止等が相次いでいることについて、ファンの皆様には深くお詫び申し上げます。



民間の企業・団体、さらに幅広い個人の皆様には、サポートシステムを通じた財政面でのご支援を何卒お願い申し上げます。



文化庁はじめ国・地方公共団体、また公文協・指定管理者や企業など公演を主催される皆様には、なんとか補償の可能性を探って頂きたいと存じます。収支相償が義務づけられている公益財団法人のシステムでは、内部留保が非常に少ない状況で運営せざるを得ず、今回の様な状況に自助努力だけで対応していくことは非常に困難です。また感染症危機が長期化した場合には、演奏団体の生き残りを目指すために、一律に一切の大規模イベントを中止するのではなく、必要な予防策を講じつつも、より柔軟で現実的な対応が必要不可欠です。クラシック音楽会、演劇、ロック・ポップス等、イベントにも様々な形態がありますが、ホールの状況や鑑賞方法は、全く異なるものです。イベントの催行についても、一律の全面的自粛でなく、地域ごとの状況や個々のイベントの性格を勘案したきめ細かいガイドラインの策定が望まれます。



ドイツ政府は、「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」と発言されていました。我々も、この言葉を信じ、今は活動休止致します。再び聴衆の皆様と、ホールで、生の演奏でお会いできることを待ち望んでおります。



 



 2020年4月8日

公益財団法人 東京交響楽団



 



東京交響楽団事務局 ならびに TOKYO SYMPHONY チケット センター 休業のお知らせ