2014年度より東京交響楽団第3代⾳楽監督。
1962 年イギリス⽣まれ。ケンブリッジ⼤学で⾳楽を専攻し、マンチェスターのロイヤル・ノーザン・カレッジでは声楽とフルートを学び、その後ロンドンで指揮を学んだ。フランクフルト歌劇場とヴィースバーデン・ヘッセン州⽴劇場で指揮者としてのキャリアをスタートし、ルツェルン響⾸席指揮者兼ルツェルン劇場⾳楽監督、EIC⾳楽監督、バンベルク響⾸席指揮者、2017年よりスイス・ロマンド管の⾳楽監督も務めている。
古典から現代曲まで幅広いレパートリーと抜群のセンスによる絶妙なプログラミングは、聴衆に新しい⾳楽体験と驚きをもたらせ絶⼤な⽀持を得ている。ミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演《グレの歌》や、3年がかりで取り組んだ「モーツァルト 演奏会形式オペラシリーズ」、2022 年「R.シュトラウス コンサートオペラシリーズ」はいずれも⾼い評価を得た。
2010 年バンベルク響とのCD が、世界で権威ある仏Midem ⾳楽賞最優秀交響曲・管弦楽作品部⾨賞受賞。2009年バイエルン⽂化賞受賞。2016年バンベルク⼤聖堂にて⼤司教より功労勲章を授与。東響とともに2020 年「ミュージック・ペンクラブ⾳楽賞(オペラ・オーケストラ部⾨)」を、⾳楽の友誌「コンサート・ベストテン」、毎⽇クラシックナビ「公演ベスト10」において、R.シュトラウス・コンサートオペラシリーズ《サロメ》、《エレクトラ》をベストコンサートに導く。
レコーディング活動においても多彩な才能を発揮。ウィーン・フィルやベルリン・フィルとの録⾳のほか、東響とはオクタヴィアレコードより多くのCDをリリースしている。
教育活動にも熱⼼で、2014 年秋にユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー管の⾸席指揮者兼芸術顧問に就任。カールスルーエとルツェルンの⾳楽院でも教鞭をとるほか、G.ドゥダメルを輩出した「マーラー国際指揮者コンクール」も統括した。