東京交響楽団

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東京交響楽団 次期音楽監督にロレンツォ・ヴィオッティが就任

公益財団法人東京交響楽団は、ロレンツォ・ヴィオッティ氏を第4代音楽監督として迎えることを発表いたします。任期は2026年4月から3年間です。

1990年スイス・ローザンヌ出身、現在34歳のヴィオッティ氏は、オランダ国立歌劇場及びネーデルラントフィルハーモニー管弦楽団首席指揮者。すでにベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、シュターツカペレ・ドレスデン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管等、世界屈指のオーケストラを定期的に指揮しており、2024年6月には、ウィーン・フィルとのドイツ・スイス・スペインツアーを率いました。オペラにおいてもオランダ国立歌劇場のほか、2024年2月にはスカラ座でダニエレ・アバド演出によるヴェルディ『シモン・ボッカネグラ』(新演出)、2024年4月にはチューリッヒ歌劇場でのカールマン『チャールダーシュの女王』を指揮。いまヨーロッパの名門オーケストラ、歌劇場から引く手あまたの存在です。

ヴィオッティ氏の東京交響楽団デビューは、2014年7月東京オペラシティシリーズ。これが日本デビューのみならず、自身のプロオーケストラデビューで、且つ代役としての出演であるなか多様な音楽性を見せ、以来、2016年、2019年(2回)、2023年と計5回共演。初共演から10年の節目となる2024年、当団音楽監督へ迎えるはこびとなりました。

進化を続ける東京交響楽団にどうぞご期待ください。

公益財団法人 東京交響楽団

ロレンツォ・ヴィオッティ Lorenzo VIOTTI

日本の“文化を尊重する姿勢”は素晴らしいと常に感じています。14年前、打楽器奏者として初めて来日し、音楽大学で日本の演奏家の皆さんのプロフェッショナリズムに触れたときから、私はすぐにこの文化に魅了されました。
東京交響楽団は、私が指揮者のキャリアをスタートさせた場所です。プロオーケストラでの経験がなかった私を、メンバーの皆さんに大変あたたかく迎えていただいたことをしっかりと覚えています。あれから幾度と共演しましたが、彼らの芸術に対する忠誠心、愛情、情熱は、何年経っても変わりません。日本におけるクラシック音楽は重要な文化的支柱であり、その継続に貢献できることに大変光栄に思います。
東京交響楽団の素晴らしい音楽家たちと日本の聴衆の皆様にこの芸術への情熱を分かち合えることを楽しみにしています。

同世代の指揮者のなかで最もダイナミックな活動が注目されている指揮者。現在、オランダ国立歌劇場及びネーデルラントフィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務める。2023/24年シーズンは、プッチーニ3部作(新演出)の上演や、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのドイツ、スイス、スペイン・ツアー、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団とのドイツ、ベルギー・ツアーのほか、オランダ国立歌劇場で『ローエングリン』を指揮し、ワーグナー作品に初めて取り組んだ。2024年2月にはスカラ座でダニエレ・アバド演出によるヴェルディ『シモン・ボッカネグラ(新演出)』と、2024年4月にはチューリッヒ歌劇場でのカールマン『チャールダーシュの女王』を指揮した。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、シュターツカペレ・ベルリン、クリーブランド管弦楽団など、世界有数のオーケストラと定期的に共演。

ローザンヌのフランス系イタリア人の音楽一家に生まれた。リヨンでピアノ、歌、打楽器を学び、ウィーンでゲオルク・マルクの指揮者コースに参加。リスト音楽院でニコラ・パスケに指揮を学び、2015年のザルツブルク音楽祭ネスレヤングコンダクター賞を受賞。カダケス国際コンクール、ライプツィヒMDRコンクールなど、数々の権威ある指揮者コンクールで優勝している。2018年から2021年までポルトガル・グルベンキアン管弦楽団の首席指揮者を務めた。2017年にはロンドンで開催された国際オペラ・アワードで「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。2018年には新国立劇場オペラで『トスカ』を指揮した。