「東京オペラシティシリーズ第76回(2013年11月15日)」 「第81回新潟定期演奏会(2013年11月17日)」へ出演を予定しておりましたピアニスト アンドレ・ワッツ氏は、
転倒した際に手首を負傷し、医師の判断により12月末までの公演を全てキャンセルすることになったため、同公演への出演が不可能となりました。
急遽代わりのピアニストについて複数の音楽事務所に問い合わせた結果、ヨーロッパを中心に活躍し、デッカやグラモフォン等でのCD録音も数多いクン=ウー・パイク(白建宇)氏をブラームスの協奏曲第2番を弾く最良のピアニストということでお願いすることといたしました。なお変更に伴うチケットの払い戻しはございません。
お客様におかれましてはご迷惑をおかけいたしますこと誠に申し訳ございませんが、何卒事情ご賢察の上、ご了承賜りますようお願い申し上げます。
2013年11月6日
公益財団法人東京交響楽団
東京オペラシティシリーズ第76回 へのお問合せ
TOKYO SYMPHONY チケットセンター 044-520-1511
第81回新潟定期演奏会へのお問合せ
りゅーとぴあチケット専用ダイヤル 025-224-5521
白 建宇 (クン=ウー・パイク)/ピアノ Kun Woo Paik, Piano
韓国のソウル出身。10歳で初舞台に立ち、韓国国立響とグリーグ『ピアノ協奏曲』を演奏した。
15歳でニューヨークに移り、ジュリアード音楽院でロジーナ・レヴィンに、ロンドンでイヴォナ・カボスに師事。
さらにイタリアでは、グイド・アゴスティとヴィルヘルム・ケンプのもとで研鑽を積んだ。ナウムブルク・ブゾーニ国際ピアノ・コンクールに優勝後、ニューヨークのリンカーン・センターでラヴェルのピアノ作品全曲を演奏。さらにカーネギー・ホールでもオーケストラ・デビューを果たし、国際的なキャリアをスタートさせた。
これまで、指揮者ではズビン・メータ、ロリン・マゼール、マリス・ヤンソンス、ロン・ユー、サー・ネヴィル・マリナ―、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、イルジー・ビエロフラーヴェク、ウラディーミル・ユロフスキ、ドミトリ・キタエンコ、パーヴォ・ヤルヴィ、イヴァン・フィッシャーなどと、オーケストラではイスラエル・フィル、ニューヨーク・フィル、サンクトペテルブルク・フィル、ロンドン響、BBC響(1987年プロムスでのラスト・コンサート)、パリ管、フランス国立響、ベルリン響、ハンガリー国立響、オスロ・フィル、ロッテルダム・フィル、RAIイタリア、ワルシャワ・フィル、イギリス室内管などと共演。ペンデレツキとは彼の指揮でペンデレツキのピアノ協奏曲を演奏している。
録音も多く、スクリャービン、リスト、ムソルグスキー、ラフマニノフのピアノ協奏曲全曲(BMG)などを録音。プロコフィエフのピアノ協奏曲全曲録音は、1993年に仏ディアパゾン金賞および新レコード・アカデミー賞に輝いた。デッカの専属アーティストとしてブゾーニのバッハ・トランスクリプション作品集、フォーレのピアノ作品集を録音し、フランスの主要な賞を受賞した。またアントニー・ウィット指揮ワルシャワ・フィルとのショパンのピアノとオーケストラのための作品全集も高く評価されている。
2005年にクン・ウー・パイクはデッカ・レーベルにベートーヴェンのソナタ全曲録音のプロジェクトを開始、ザ・インディペント紙上で「彼の劇を組み立てていくセンス、ウィット、絶妙に制御されたニュアンス、思慮深く加減された和音、敏速な指が生む超絶技巧。そのすべてがすばらしい」と絶賛された。
最近の活動ではカーネギー・ホールのリサイタル、スカラ座でのユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルとの共演、ベルゲン・フィルなどとの共演の他、フランス、イタリア、スペインなどでリサイタルをおこなっている。
現在、パリ在住。フランス・ディナールのエメラルド・コースト音楽祭芸術監督を務めている。2000年、フランス政府より国家功労賞シュヴァリエを授与された。
photo by Woo Ryong Chae