東京交響楽団はピアニスト中村紘子氏の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。
中村紘子氏と東京交響楽団は、主催定期シリーズ公演をはじめ、長年数多くの公演で共演させていただきました。なかでも1978年から36年連続37回という共演を重ねた当団「ニューイヤーコンサート」は、楽団の人気公演の一つとなっていました。
当楽団との共演は2016年4月30日（土）名曲全集第116回（会場：ミューザ川崎シンフォニーホール）＆5月4日（水・祝）第1回八王子定期演奏会（会場：オリンパスホール八王子）が最後となりました（演奏曲目／モーツァルト：ピアノ協奏曲第24番）。「ニューイヤーコンサート2017」での再共演を楽団員一同心待ちにしておりました。
公益財団法人東京交響楽団専務理事・楽団長の大野順二のコメント
中村紘子氏と当楽団は36年という長きにわたり「ニューイヤーコンサート」で共演させていただきました。当楽団にとりましても、日本を代表する、また国際的にも活躍される中村氏と、これほどの長い年月を共に過ごさせていただけたことを心より感謝申し上げます。復帰公演となった4月公演で当楽団が共演させていただけたことも大変嬉しく思っていました。さらに当楽団創立70周年記念祝賀会へもご出席・ご祝辞をいただき楽団を励ましていただきました。来年のニューイヤーコンサートへ向けてお元気なご様子と伺っておりましたが、このたびの突然の訃報は思いもかけないことで心からお悔やみ申し上げます。
安らかにご永眠されますよう、心よりお祈りいたします。
なお、中村紘子氏の出演を予定しておりました「ニューイヤーコンサート」（2017年1月7日、8日、9日）につきましては、現在調整中です。後日あらためて発表させていただきます。
2016年7月29日
公益財団法人東京交響楽団