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音楽監督ジョナサン・ノット 2026年3月にて任期を満了

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2024.4.5

ノット

東京交響楽団は、音楽監督ジョナサン・ノットとの音楽の旅のコラボレーションの12シーズン目が終わるにあたり、楽団の歴史における次の章へ移行する準備を行い、新しい音楽監督を迎え新たな挑戦を行うことといたしました。

 

東京交響楽団楽員一同と事務局は、音楽監督ジョナサン・ノットを敬愛しており、この10年以上の間その音楽創りを大きな喜びをもって共有し、その想いは現在も変わりありません。

 

ジョナサン・ノットは、2011年10月、第593回定期演奏会で《ラヴェル:ダフニスとクロエ(全曲)》等で初めて東京交響楽団を指揮。この1回の共演が決定的となり、2014年シーズンから第3代音楽監督に就任しました。飛躍的な演奏水準の向上、ウィーン楽友協会を含むヨーロッパツアーの成功、コロナ禍における映像指揮プロジェクトへの試み、モーツァルトのダ・ポンテ三部作とR.シュトラウスの演奏会形式オペラ等、その意欲的かつチャレンジングな取り組みは大きな注目を集めました。

 

録音もオクタヴィアレコードからマーラー、ブルックナー、ショスタコーヴィチ、ベートーヴェン、R.シュトラウス、チャイコフスキー等15作品をリリース。2019年には第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞「優秀録音作品賞」と2020年には第32 回ミュージック・ペンクラブ音楽賞「オペラ・オーケストラ部門」受賞、2024年1月には音楽の友誌「コンサート・ベストテン2023」で楽団史上初の第1位へと導きました。

 

ノット氏の数々の功績を称え、深い敬意の念を示すとともに、これからの2年間の1公演ずつを大切にしながら、新たな章へと歩みを進めて参りたいと考えております。引き続き皆様にはご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

公益財団法人東京交響楽団

ノット

 

私は、素晴らしい楽員たちと共に、最高にエキサイティングな音楽作りを、東京の素晴らしい聴衆の皆様に披露することを約束しました。最近、批評家と聴衆の皆様の両方から最高の賛辞を頂いたことは大変光栄なことです。
この最後の2年間を共に過ごすことをとても楽しみにしており、東京交響楽団が次の音楽の旅で引き続き大きな成功を収めることを願っています。 
Jonathan Nott

 

ジョナサン・ノット Jonathan Nott

 ジョナサン・ノットは2011年10月定期/川崎定期演奏会においてラヴェル「ダフニスとクロエ(全曲)」などを指揮して東京交響楽団にデビュー。この共演が決定的となり、翌2012年10月には次期音楽監督の就任を発表。2014年シーズンより東京交響楽団第3代音楽監督を務める。
 1962年イギリス生まれ。ケンブリッジ大学で音楽を専攻し、マンチェスターのロイヤル・ノーザン・カレッジでは声楽とフルートを学び、その後ロンドンで指揮を学んだ。ドイツのフランクフルト歌劇場とヴィースバーデン・ヘッセン州立劇場で指揮者としてのキャリアをスタートし、オペラ作品に数多く取り組む。1997年~2002年ルツェルン交響楽団首席指揮者兼ルツェルン劇場音楽監督、2000年~2003年アンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督(2004年~2006年は客演指揮者)、2000年~2016年ドイツ・バンベルク交響楽団の首席指揮者を経て、2017年1月よりスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督を務める。
 東響とともに2020年「ミュージック・ペンクラブ音楽賞(オペラ・オーケストラ部門)」を、音楽の友誌「コンサート・ベストテン」、毎日クラシックナビ「公演ベスト10」において、R.シュトラウス・コンサートオペラシリーズ《サロメ》、《エレクトラ》をベストコンサートに導く。

 

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●直近の出演公演

川崎定期演奏会 第96回
◇5/11(土)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
第720回 定期演奏会
◇5/12(日)14:00 サントリーホール

指揮=ジョナサン・ノット、ソプラノ=髙橋絵理、メゾソプラノ=ドロティア・ラング、テノール=ベンヤミン・ブルンス
武満徹:鳥は星形の庭に降りる
ベルク:演奏会用アリア「ぶどう酒」
マーラー:大地の歌

 

東京オペラシティシリーズ 第138回
◇5/17(金)19:00 東京オペラシティコンサートホール
名曲全集 第197回
◇5/18(土)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮=ジョナサン・ノット、ヴィオラ=青木篤子(東響首席)*、サオ・スレーズ・ラリヴィエール**
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」op.16*
酒井健治:ヴィオラ協奏曲「ヒストリア」**
イベール:交響組曲「寄港地」