将来の夢
兄の影響か、親戚のおじさんから楽器を貰ったのが先だったか……記憶が曖昧ですが、楽器を始めたのは小学4年生のとき。以来、金管バンドや吹奏楽ばかり演奏してきていたので、大学3年生でオーケストラの授業を受けるまで、オーケストラで演奏をしたことがありませんでした。興味を持つまでにはそこから更に時間がかかり、実際にオーケストラに入ろうと考えたのは音楽大学を卒業してから。ですが、最近になって楽器を始めたころの小学校の文集を読み返したところ、将来の夢に「オーケストラの一員になってトランペットを吹く」と書いてありました。全く覚えがありません(笑)。当時はまだオーケストラなんて聴いたこともなかったと思うので非常に不思議で、今こうして夢を叶えているのもまた面白いです。
普段の生活は「メリハリ」
自分はスイッチの切り替えが早いというか、メリハリがありすぎるというか。大学では3年生のうちに必要な単位をしっかりと取り終えるような学生でした。今でも休みの日は午前のうちにしっかりと練習をして、自由な時間は午後に回しています。本番の日も、普段通りに起きて、しっかりご飯を食べて、移動時間は映画を観て……会場に着くまでは音楽の事を一切考えないことも多いです。

楽器を始めたころ、友人(左)と。
定期演奏会のプログラム
金管バンド曲や吹奏楽曲ばかり演奏していた私がオーケストラのCDを聴くようになったきっかけの一つが、NYフィル元首席トランペット奏者のフィリップ・スミスの演奏でした。彼の演奏がとにかくかっこよくて、ニューヨーク・フィルのCDをひたすら聴いていた時代がありました。そこに収録されていたのが、10月の新潟定期演奏会でソリストとして演奏するコープランド《静かな都市》。フィリップ・スミスがソロを務める大好きな曲だったので、演奏することが決まった時には「おぉ!マジかぁ!!!」と(笑)。まさか自分が演奏することになるなんて考えたこともありませんでした。
オーケストラで演奏をしてきて十数年、沢山の楽曲と向き合ってきましたが、ノット監督の取り上げるプログラムは私にとって初挑戦のものも多く、改めて数えるとその量に驚くばかり。魅力的なプログラミングが毎回とても楽しみです。