About Us活動について
東京交響楽団は、日本のオーケストラの海外公演とは異なった新しい形で、アジアに新たな拠点を築き、日本からアジア全体へと視野を広げて、多角的な活動を展開していくこととなりました。
多様な価値観や文化を受け入れ、音楽を通じての文化的交流、人的交流を行い、アジア全体での音楽文化の向上を図ることを目的としています。それぞれの国の良い所を吸収し合い、また切磋琢磨する事により、日本の音楽文化の発展に大きく貢献できるものと考えています。現在、欧州に向いているアジア諸国の音楽家、クラシックファン、富裕層等の関心を日本に向け、日本のオーケストラの入団希望者や、音楽大学の受験者が多国籍化することにより、アジア全体の演奏家における水準向上が期待できます。
また、インバウンドの目が音楽の分野にも向くことにより、日本のオーケストラ界がより活性化し、アジア全体を対象とした大きな芸術文化圏を作り上げることを目指します。
Scheduleスケジュール
東京交響楽団アジア・プロジェクト、「タイ~マレーシア・ツアー」が決定しました。
バンコクでは、大友直人指揮、牛田智大のピアノによるクラシック・プログラム1公演に加え、翌日には現地でも大人気の久石譲さんの作品などを演奏するアニメ&シアター・ミュージック公演も行います。歌とナレーションには、バンコクで8年過ごし、タイを第二の故郷と呼ぶミュージカル女優 新妻聖子が登場します。
マレーシア・クアラルンプールではクラシック・プログラムを開催し、タイに続いて活動の場を拡げてまいります。
そして2025年9月には、先日広上淳一氏の音楽監督就任を発表したマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団(MPO)との合同オーケストラとして、MPOの定期演奏会にも参加することが決定しました。マレーシアが誇るペトロナス・フィルハーモニック・ホールで、マレーシア・フィルとともに、クラシック音楽界を盛り上げます。
2025年5月28日(水)19:00
東京交響楽団 特別演奏会 in バンコク/タイ文化センター(バンコク)
出演
・指揮=大友直人
・ピアノ=牛田智大
曲目
・ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調
・ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
チケット発売:2025年3月11日予定
チケット購入はこちら2025年5月29日(木)19:00
東京交響楽団 特別演奏会 in バンコク
~オーケストラで聴くアニメとシアター・ミュージック~
/タイ文化センター(バンコク)
出演
・指揮=佐々木新平
・ナレーション・歌=新妻聖子♥
・ピアノ=牛田智大♠
曲目
・「魔女の宅急便」より”海の見える街”♠
・組曲「千と千尋の神隠し」より “あの夏へ”♠
・オーケストラ・ストーリーズ「となりのトトロ」♥
・「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」♥
・「My Heart will Go On」♥
・交響組曲「ハウルの動く城」 ほか
チケット発売:2025年3月11日予定
チケット購入はこちら2025年6月1日(日)15:00
東京交響楽団 特別演奏会 in クアラルンプール/ペトロナス・フィルハーモニック・ホール
出演
・指揮=大友直人
・ピアノ=牛田智大
曲目
・ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調
・ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
チケット発売:2025年2月28日予定
チケット購入はこちら2025年9月13日(土)20:00
マレーシア・フィルハーモニー定期公演 Holst’s The Planets: A Cosmic Symphonyへ合同オーケストラとして出演/ペトロナス・フィルハーモニック・ホール
出演
・指揮=広上淳一
曲目
・ホルスト:組曲「惑星」 ほか
チケット購入はこちら2024年度の取り組み
2024年7月30日(火)19:30
RBSO&TSO フレンドシップコンサート/キングスカレッジ・インターナショナル・スクール グレイトホール(バンコク)
出演
・指揮=原田慶太楼
・ヴァイオリン=神尾真由子
曲目
・J.シュトラウスII:歌劇「こうもり」序曲
・ワックスマン:カルメン幻想曲
・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
・ショスタコーヴィチ:祝典序曲
・チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
・ヒナステラ:バレエ組曲「エスタンシア」
Report
RBSO(ロイヤルバンコク交響楽団)とTSO(東京交響楽団)のフレンドシップコンサートが7月30日バンコクのキングスカレッジ・インターナショナル・バンコクのグレイトホールで開催されました。
このコンサートはタイの国王ラマ10世の72歳の誕生日に合わせて、両オーケストラが企画したプログラムで、原田慶太楼の指揮の下、ワックスマン:カルメン幻想曲(ヴァイオリン:神尾真由子)や、ヒナステラ:エスタンシアなどを合同オーケストラで演奏し、最後は聴衆の手拍子、楽員は足拍子で多いに盛り上がりました。
2024年5月27日(月)~6月2日(日)
シラパコーン・サマー・ミュージック・スクール(SSMS)/ SCBトレーニング・センター(パタヤ)、シラパコーン大学ホール(バンコク)
・シラパコーン大学が主催するミュージック・キャンプに楽員を派遣。オーディションで選ばれた各地からの学生の指導を担当し、演奏にも参加。
Report
シラパコーン大学とのパートナーシップ締結により、タイ・パタヤでのSSMS(シラパコーン・サマー・ミュージック・スクール)に当団奏者ら5名を派遣しました。
長年このミュージック・スクールに音楽監督として、携わる矢崎彦太郎氏の下、笹沼樹(チェロ)、久松ちず(コントラバス)、大埜展男(ファゴット 当団OB)、中村洋乃理(ヴィオラ N響次席奏者)らが、タイやマレーシアから参加した10~20代の若者たち50名と、4日間の音楽合宿を経て、6月1日(パタヤ SCBトレーニングセンター)、2日バンコク(シラパコーン大学講堂)での披露コンサートに臨みました。
毎年参加している大学生は、「今年は、東京交響楽団の人たちが来てくれて特別に楽しかった」。また当団楽員たちも、「子供たちの素直さや、現地の優しい方々との交流から得るものが多かった。」とのこと。
このような音楽教育に、プロのオーケストラとして関わっていくことの意義を感じたプロジェクトでした。
2023年度の取り組み
2024年3月22日(金)
東京交響楽団特別演奏会/ タイ⽂化センター(バンコク)
出演
・指揮=⼤友直⼈
・ヴァイオリン=服部百⾳
曲目
・タイ王国国王讃歌
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
・ブラームス:交響曲 第1番
後援
サイアム・ミュージック・ヤマハ
ジグネチャー・マーケティング
Report
アジア・プロジェクト最初のバンコク公演を、タイ文化センターにて開催しました。タイでクラシックの演奏会チケットが売り切れることはまずないと言われていたところ、SNS等の宣伝も功を奏し、チケットは完売、多くの現地メディアにも注目されて、開演前に大友直人さん(指揮)、服部百音さん(Vn)、廣岡楽団長が記者対応を行なう場面もありました。
タイでは「国王讃歌」で演奏会を始めます。続くシベリウス ヴァイオリン協奏曲では、その情熱的な演奏で聴衆を魅了し、熱狂的な歓声が上がるほど。服部さんもソロ・アンコール2曲で応えていました。そして、ブラームス交響曲第1番では、当団の芸術性と音楽にかける想いをタイの聴衆に伝えて大きな手ごたえを感じ、楽団員にとっても深い感動と記憶に残る夜になりました。これからもアジアのクラシックファンを増やし、交流を通して音楽レベルを上げていく活動を続けていきます。
<仕事終わりの1杯>
3月のバンコクは降水量が少なく、1年で最も暑い季節。この日も30℃を超える気温で冷房は欠かせません。そんな中、演奏を終えた楽員を、ロイヤルバンコク交響楽団のメンバーがタイを代表する「シンハービール」と共にお出迎え!夜でもまだ暑い気温と、演奏会の熱気はキンキンに冷えたビールと共にクールダウン。パートナーシップを結んだ者同士の、つかぬ間の交流を楽しみました。
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ロイヤルバンコク交響楽団のハラルド・リンク理事長と歓談する、岡崎哲也理事長
<日本大使館の強力なサポート>
アジア・プロジェクトのタイでの活動には、在タイ日本大使館の強力なサポートをいただきました。2月のパートナーシップ調印式に大使館のホールを貸していただけたこと、翌日のナショナルデーレセプションで弦楽合奏が演奏し、宣伝用ブースもいただけたこと、そして、今回の演奏会には着任されたばかりの大鷹正人大使にもご臨席賜りました。気さくな人柄の大使は、ロビーでの写真撮影に応じたり、終演後のレセプションでも、演奏に感動して涙したというご挨拶をいただき、一同感激。これからの活動でも、お世話になります。
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スピーチをする大鷹正人在タイ日本大使
2024年2月9日(金)
合同弦楽合奏演奏会/ AUA Language Center Hall
・ロイヤル・バンコク交響楽団奏者との合同弦楽合奏演奏会
Report
2024年2月9日、東京交響楽団の弦楽器奏者5名は、ルンピニ公園近くのラチャダムリにあるAUA Language Center ホールにて ロイヤル・バンコク・シンフォニー・オーケストラ(RBSO)のメンバーと弦楽アンサンブルの演奏会に臨みました。
リハーサル当初は少し緊張していたそれぞれのプレイヤーも、ともに音楽と向き合い、お互いの意見を出し合ううちに打ち解け、これから私たちが共に創り出す大きな成果を予感させるものとなりました。
2024年2月8日(木)
弦楽四重奏コンサート/ バンコク日本人学校
Report
2024年2月8日、TSOの弦楽五重奏はバンコクの日本人学校を訪問し、5、6年生と9年生(中学3年生)に午前と午後の2回、演奏会を開催しました。
演奏会はモーツァルト《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》で始まり、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスそれぞれの楽器の音やハーモニーの中での役割を、トークを交えて実演。ドヴォルザーク《アメリカ》などクラシックの名曲から最近話題の曲まで、幅広くお楽しみいただきました。最後はバンコク日本人学校の校歌を、こどもたちの歌と先生のピアノと一緒に演奏しました。子どもたちは演奏会を真剣に聴いている様子で、「もっと聴きたかった!」「また来てくれないの?」といった、嬉しい感想をいただきました。
2024年2⽉7⽇(⽔)
⽇本⼤使館主催ナショナルデー/ バンコク・シリキット・コンベンションセンター
出演
・東京交響楽団メンバーによる室内合奏団
Report
2024年2月7日、TSO弦楽アンサンブル9名は、バンコク市内の巨大施設クイーンシリキットコンベンションセンターで開催された日本大使館主催の<天皇誕生日レセプション>に出演をさせていただきました。
コロナ後最大級の招待客の中、当団の紹介映像が流れ、グリーグ:ホルベルク組曲“プレリュード”やタイでもみんなが知っている“昴”など4曲を演奏。TSOブースでは、アジア・プロジェクトや3月22日タイ文化センターでのコンサートを紹介し、多くの方々に興味を持っていただくことができました。
2024年2⽉6⽇(⽕)
パートナーシップ調印式/ 在タイ王国⽇本⼤使館 多⽬的ホール
・ロイヤル・バンコク交響楽団との調印式
・タイ国立シラパコーン大学音楽学部との調印式
Report
2024年2月6日タイ・バンコクにおいて、東京交響楽団とロイヤル・バンコク交響楽団(以下RBSO)、シラパコーン大学音楽学部とのパートナーシップ調印式を行いました。会場となった在タイ日本国大使館には、タイのメディアに多くお越しいただきました。東響の紹介映像の後、梨田和也大使からのご挨拶に続き、楽団長の廣岡克隆が今回のプロジェクトの目的と意義についてお話をさせていただきました。
調印後は、廣岡楽団長のヴァイオリンも加わった弦楽合奏を披露し、シラパコーン大学ダムリ・バナウィタヤキット教授やRBSOコンサートマスターのビン・ハン氏とも共演。会場は大いに盛り上がりました。
Partnership提携
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ロイヤル・バンコク交響楽団
1982年、タイを代表するオーケストラになることを目指し設立。当時より、バンコク交響楽団財団マハ・ワチラーロンコーン皇太子殿下の庇護を受け、マハ・ワチラーロンコーン国王陛下が即位されたのを機に、バンコク・シンフォニー・オーケストラからロイヤル・バンコク・シンフォニー・オーケストラ(通称RBSO)と改名。2018年4月15日には、バンコク交響楽団財団をシリヴァンナヴァリ・ナリラタナ・ラジャカンヤ王女殿下の庇護下に置くことを勅許され、翌年に王立バンコク交響楽団財団と改称。韓国、マレーシア、シンガポール、ベトナム、カンボジア、インドネシア、フィリピン、日本でコンサートを行い、タイで最も旅する海外文化大使となった。2010年11月にはウィーン楽友協会で、プミポン国王陛下の楽曲を演奏した。
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タイ国立シラパコーン大学音楽学部
シラパコーン大学は、タイ政府の芸術局の下にあった美術学校を前身とし、1943年に「タイの近代美術の父」と呼ばれたイタリア出身シン・ピーラシー等によって創設。芸術分野に多くの学部を擁し、現在は、異なる学問分野における国際的なカリキュラムを提供する。
1998年に設立された音楽学部は、シラパコーン大学の前学長であるトゥルンジャイ・ブラナソムポップ名誉教授の発案によって設立され、タイを代表する音楽学者や演奏家の協力を得て、同大学の10番目の学部として設立された。
助成
独⽴⾏政法⼈⽇本芸術⽂化振興会
令和5年度特定寄附⾦助成⾦
新たなオーケストラ⽀援事業