楽団について ABOUT TSO

オーボエ

Oboe

荒木 奏美
Kanami Araki

首席奏者
Principal

入団年:2015年
出身地:茨城県東海村

1993年生まれ、茨城県東海村で育ち、9歳より吹奏楽部でオーボエを始める。東京藝術大学首席卒業。2016年同大学院に進学。
これまでにオーボエを坂本真紀、成田恵子、和久井仁、小畑善昭、青山聖樹の各氏に、室内楽を山本正治、高木綾子、日高剛、伴野涼介の各氏に師事。

3年次在学中にオーディションに合格し、2015年6月より東京交響楽団首席オーボエ奏者を務める。
同年10月、第11回国際オーボエコンクール・軽井沢において日本人初の第1位(大賀賞)、軽井沢町長賞(聴衆賞)を受賞。

その他、第7回ジュニア管打楽器コンクールオーボエ部門第1位。第8回大阪国際音楽コンクール木管部門第3位(最高位)、21世紀アーティスト賞。 第17回日本クラシック音楽コンクール木管楽器部門グランプリ。第31回日本管打楽器コンクールオーボエ部門第2位など。東京藝術大学学内において安宅賞、アカンサス音楽賞受賞。平成27年度青山財団奨学生。第27回(2016年度)出光音楽賞を受賞。

Q&A

  • 初めて好きになった曲は? モーツァルト:《オーボエ四重奏曲》
  • 最近ちょっとハマっていること 1950~1970年頃の昭和の映画
  • 本番前はどんなふうに過ごしていますか? ゲネプロの録音を聴きます。そのあとの過ごし方はまだ定まっていません。
  • ドヴォルザークで好きな作品は? 《交響曲 第8番》
荒木 奏美

インタビュー

楽器選びが全ての始まり
 JR常磐線で水戸から北へ揺られること十数分。海を間近に臨む東海村が私の原点です。私の通っていた小学校は吹奏楽が盛んで、全国レベルの実力がありました。
 入部時(小学2年生)の希望パートはサクソフォンでしたが、最初に手にしたのはクラリネット。顧問の先生は私にはオーボエが合っていると睨んでいたようで、とはいえいきなりダブルリードは難しいだろうから、まずはクラリネットで修業せよとのこと。1個上の先輩には、2017年6月の名曲全集に登場するサクソフォン奏者の上野耕平さんもいましたが、彼も当初はトランペット希望だったといいますから、先生の適性判断の精度には驚くばかりです。小学3年生になってオーボエへ移り、やがて色々な曲でソロを吹くようになりましたが、《ダッタン人の踊り》を演奏した際に、私のソロに続いて上野さんがソプラノ・サクソフォンでイングリッシュホルンのパートを吹いていたのは良い思い出です。

水戸で聴いたオーボエの音色
 中学生の頃、地元の水戸室内管弦楽団の演奏会で初めてプロのオーボエを聴いたのですが、その時に吹いていたのが他でもない荒さん。苗字も似ているし、オーボエ奏者には男性が多いと思っていた私はこの頃から荒さんの存在に励まされてきました。1stオーボエ同士ということもあってあまりご一緒できないのですが、大編成の時には並んで吹くこともあるのがとても嬉しいです。
 一方で最上さんは「行くぞ」と引っ張って下さったり、良い意味で放っておいて下さったり、まるで良きお父さんのよう。池田さんには1stオーボエの心構え等を、経験談やそのお姿から教えて頂いております。いつも優しく支えて下さる篠崎さんには、これまでの東響のことなど様々な面白いお話を伺ったりしています。入団時は無知で経験もなく、オーケストラという社会に対して恐怖心があったのですが、みなさんのおかげで溶け込むことができました。

昔と何も変わっていません
 2015年の秋に「国際オーボエコンクール・軽井沢」で1位を獲って以来、オペラシティで「B→C」に出演したり、私にとって神様のような存在のホリガー、シェレンベルガーさんとの共演の機会に恵まれたりと、とても幸せな経験をさせて頂いておりますが、状況が変化しても音楽への取り組み方そのものは以前と何も変わっておりません。より良い音楽のために何でも吸収して、日々挑戦を続けていきたいです。



このインタビューは演奏会プログラム「Symphony」2017年4月号に掲載されたものです。現在と情報が異なる場合がございます。

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