楽団について ABOUT TSO

第2ヴァイオリン

2nd Violin

河裾 あずさ
Azusa Kawasuso

入団年:2015年
出身地:千葉県松戸市

JML主催「第17回日独青少年交流コンサートinドイツ」にてドイツ文化庁により日本代表団のメンバーとして選ばれドイツ各地でのコンサートに出演。第62、63回全日本学生音楽コンクール東京大会入選。小澤国際室内楽アカデミー・小澤征爾音楽塾プロジェクトオーディションに合格。クロンベルグアカデミーのオーディションに合格、ヴェルニコフ氏のレッスンを受講。NY Summit Music Festivalにてアーロン・ロザンドのマスタークラスを受講、選抜コンサートに出演。
室内楽では学内室内楽試験にて木曜コンサート、室内楽定期演奏会に選出。デザインK国際音楽アンリミテッドコンクール2014グランプリ受賞。第8回横浜国際音楽コンクールアンサンブル部門第一位。
これまでに故鷲見四郎、大谷康子、河合みえ子、澤和樹、山崎貴子、松原勝也、漆原朝子の各氏に師事。東京芸術大学音楽学部附属音楽高校、東京芸術大学を経て同大学院器楽専攻室内楽研究分野を卒業。卒業時に大学院アカンサス賞を受賞。

Q&A

  • 初めて好きになった曲は? 松任谷由実の「Hello, my friend」
  • 最近ちょっとハマっていること 和食器を集めること
  • 本番前はどんなふうに過ごしていますか? のんびりしたり、苦手なところを安心できるまで弾いたりします。
  • ブラームスで好きな作品は? ヴァイオリン・ソナタ 第1番《雨の歌》
河裾 あずさ

インタビュー

すべては「こども定期演奏会」から
 昨年入団したばかりの私ですが、東京交響楽団とのつながりをたどっていくと小学6年生にまで遡ります。サントリーホールとの共催で年4回行われる「こども定期演奏会」。これが私にとってのオーケストラ初体験です。
 当時はいつも独りで弾いてばかりで、ピアノ伴奏ぐらいしかアンサンブルの機会はありませんでした。そんなある日、ヴァイオリンの大谷康子先生(名誉コンサートマスター)からご案内いただいたのが「こども奏者」募集のお知らせ。小中学生がオーケストラの一員として演奏に参加できるという企画です。早速応募してビゼーの《アルルの女》を弾くことになったのですが、その体験は鮮烈なものでした。
「人数が多いと音もエネルギーも大きい!」と圧倒されると同時にアンサンブルの面白さを知り、気づけば翌年も参加していました。
 このようにオーケストラで弾くきっかけが当団だったこともあり、入団が決まったときの喜びはひとしおでした。まだ経験が浅いため、有名な曲であっても私にとっては初めて弾くものばかりで日々緊張の連続ですが、そのぶん楽しみも大きく、今は第2ヴァイオリンというセクションの面白さに夢中になっています。

河裾 あずさ

ヨーロッパツアーの思い出
 10月に行ったヨーロッパツアーでは、どの街でも温かくステージに迎え入れられ、大変嬉しかったです。また、空気も音響も違う様々なホールを経験できたことは大きな収穫となりました。特にウィーン楽友協会は楽器が非常に鳴りやすく、ここで演奏できた喜びが今になって押し寄せて来ています。
 空き時間には街の空気を吸収したいと思って散歩へ行きました。私はモーツァルトの演奏があまり得意ではないので、その克服の意味もこめてウィーンではモーツァルトハウスも訪れてみました。ここはモーツァルトが暮らした当時を思い起こさせるものを展示している記念館ですが、一番印象的だったのは建物の窓から見える旧市街の素敵な小径。
 この風景はモーツァルトがここで《フィガロの結婚》を書いていた230年前とあまり変わっていないようで、非常に感慨深かったです。外へ出てひとたび建物の後ろに回れば、モーツァルトが結婚式を挙げた荘厳なシュテファン大聖堂が目に飛び込んでくる……やはりウィーンは歴史と音楽が息づく街でした。



このインタビューは演奏会プログラム「Symphony」2016年12月号に掲載されたものです。現在と情報が異なる場合がございます。

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