楽団について ABOUT TSO

第1ヴァイオリン

1st Violin

土屋 杏子
Kyoko Tsuchiya

入団年:2014年
出身地:神奈川県逗子市

東京藝術大学音楽学部を経て同大学院修了。
第48回鎌倉市学生音楽コンクールヴァイオリン部門第1位、第10回大阪国際音楽コンクール アンサンブル部門第1位、併せて審査委員長賞受賞。
ドイツにてポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団との共演や小澤国際室内楽アカデミー奥志賀への参加、藝大室内楽定期演奏会への出演やライプツィヒ・クァルテット、ゲヴァントハウス四重奏団の公開レッスン受講など、ソロ、室内楽奏者としても積極的に活動している。
藝大同期生による弦楽アンサンブル「TGS」メンバー。
これまでにヴァイオリンを前澤均、神代恭子、玉井菜採、松原勝也の各氏に、室内楽を山崎伸子、花崎淳生、松原勝也、市坪俊彦、川崎和憲の各氏に師事。

Q&A

  • 初めて好きになった曲は? セサミストリートのテーマ曲
  • 最近ちょっとハマっていること 冷凍保存
  • 本番前はどんなふうに過ごしていますか? しっかり食べて、ちょっと練習。
  • モーツァルトで一番好きな作品は? 《ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K. 301》
土屋 杏子

インタビュー

 大好きな『セサミストリート』に出ているその人が、パールマンという名ヴァイオリニストだとはまだ知りませんでしたが、なんだか面白そうなおじさんだ――そんなきっかけで楽器を始めたのが3歳の頃。
 小学4年生のときに湘南ユースオーケストラに入団し、大学3年生までの12年間をこのオーケストラと過ごしました。

モーツァルトに青ざめた二次試験
 大学院を卒業してすぐに入団オーディションの話を聞き、宝くじを当てるかのような気分で応募。このオーディションで私は大きなミスをしてしまいます。
 それは二次試験でのこと。私はこの日は自由曲のみと思い込んでいて、一次で演奏した課題曲のモーツァルトは楽譜すら持ってきていませんでした。ところが、会場へ行ってみるとモーツァルトの音が聴こえてくるものだから、真っ青になりました。伴奏者からしてみればとんでもない無茶振りです。何とか楽譜は調達でき、出番の2分前に製本が終わるというような状態で臨んだのですが、その緊張が功を奏したのか奇跡の合格。ノット監督体制になって初のオーディションということで、「ノット1号」と呼ばれました(笑)。
 ノット監督の公演はいつも特別に感じますが、特に《運命》のときは「これは凄い演奏になる」と確信しながら弾いていました。ただ、今になって録音を聴いてみると、追いつけていない部分が多いことに気づきます。今日の全力演奏も来年になってみたら「いやー、まだまだだな」と言われてしまうかもしれません。ノット監督の任期が終わる頃にはどこまでたどりつけるのか、それが楽しみです。

土屋 杏子
5歳頃

ヴァイオリンの練習にはハープを
 大学生の頃、視野を広げようと新たな趣味を探したことがあります。昔やった合気道を再開するか、それともヨガか……。迷った末に、ユースオケ時代から音色が好きだったハープを始めることに決めました。最初は学校の楽器を触る程度だったものの、欲しい欲しいと思っていたらあるとき古い楽器を譲ってもらえることになり、ついに我が家にもハープが!
 意外かもしれませんが、ヴァイオリンの練習にハープは役立ちます。例えば、ソナタを弾くときには以前はよくピアノで響きを確かめながら練習していたのですが、今はハープの前に座っています。ヴァイオリンを弾きながらペダルを動かすと音が共鳴するので、これが良いトレーニングになるのです。
 昨年、思い切ってハープを新調しました。人前で披露する予定はありませんが、マイペースに楽しんでいこうと思っています。



このインタビューは演奏会プログラム「Symphony」2018年4月号に掲載されたものです。現在と情報が異なる場合がございます。

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