楽団について ABOUT TSO

バストロンボーン

Bass Trombone

藤井 良太
Ryota Fujii

入団年:2014年
出身地:富山県砺波市

富山県砺波市出身。
小学5年生の時に、金管バンドでトロンボーンを吹いていた兄の影響を受けトロンボーンを始める。
中学・高校では吹奏楽部に所属。
東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。オーストリア・グラーツ音楽大学で研鑽を積む。
小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトⅢ・Ⅳ、サイトウ・キネンオーケストラ、東京のオペラの森等に参加。
第6回済州ブラスコンペティション・バストロンボ-ン部門第3位。
これまでにトロンボーンを秋山鴻市、栗田雅勝、ハンス・シュトレッカー、山本浩一郎の各氏に師事。

Q&A

  • 初めて好きになった曲は? ホルスト:組曲《惑星》 中学生の時に毎日聴きながら寝ていました。
  • 最近ちょっとハマっていること 歩くことです。1日1万歩!! あとは、エスカレーターを使わずに階段を上ることです。
  • 本番前はどんなふうに過ごしていますか? ごはんを食べて、ゆっくりしています。
  • モーツァルトで好きな作品は? 《レクイエム》です。〈キリエ〉でトロンボーンパートが大活躍します。
藤井 良太

インタビュー

田んぼの真ん中で
 遠く立山連峰を望む富山県砺波となみ市。こののどかな町で私は育ちました。実家の前は一面の田んぼが広がるという楽器練習にぴったりの環境。騒音の苦情とは無縁です。
 私の小学校にはクラブ活動の金管バンドがありました。1歳上の兄がそこでトロンボーンを吹いていて、5年生になったときにつられて始めたのが、音楽の世界に入るきっかけです。兄の厳しい特訓を受け、怒られないように怒られないようにと夢中で練習しました。田んぼを前に、外で楽器を吹くことも多かったです。
 そんな私ですから中学校も高校も当然のように吹奏楽部に入りました。プロになりたいと思ったのは中学3年生ぐらいのころでしょうか。高校からはいよいよ先生について本格的にレッスンを受け始めました。

音楽を通じた友情は長く
 長い間吹奏楽で吹いてきたので、大学で初めてオーケストラに参加した時は衝撃的でした。たしか藝祭(東京藝術大学の学園祭)に向けて1年生だけの合奏だったと思います。吹奏楽とは異なるサウンドに、これがオーケストラなのだと感動したことを昨日のことのように思い出します。
 学生生活は練習に次ぐ練習。トロンボーン科では1年半に1回のペースでアンサンブルの演奏会を行うのですが、入学直後にこの演奏会があったのでもう大変。何も知らない状態でビシバシと鍛えられ、いま振り返ってみると良かったと思います。
 面白いものでこの頃一緒に演奏していた同級生が、同じトロンボーンの大馬直人さん。また、1つ上に鳥塚心輔さん、2つ上にはトランペットの佐藤友紀さんが在籍されていたので、東響にいる今でも学生時代の気持ちに戻ることがあります。
 さらに面白いことといえばこんなことも。オーストリア・グラーツ音楽大学に留学していたころ、ウィーン国立歌劇場の地下でレッスンを受けたことがありました。すると別の部屋で日本人らしき人がレッスンを受けている。そのときは会釈を交わすだけで終わったのですが、それがコントラバスの安田修平さんです。音楽を通じた再会というのはよくあるものの、東響でいま一緒に演奏できることはとても嬉しく思っています。

この夏はトロンボーンが熱い!
 7月の定期演奏会では、音楽監督ジョナサン・ノット氏の指揮でブルックナー《交響曲 第8番》を演奏します。第4楽章の冒頭はトロンボーン最大の見せ場。ノット監督は1番奏者より2番奏者を、2番奏者より3番奏者を大きく演奏させるので、低音を担う私としては非常にやりがいを感じます。8月の定期演奏会のポポーフは未知の作品ですが、こちらも金管楽器が活躍しますのでぜひご注目を。



このインタビューは演奏会プログラム「Symphony」2016年7&8月号に掲載されたものです。現在と情報が異なる場合がございます。

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