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コンサートマスター

Concertmaster

水谷晃
Akira Mizutani

入団年:2013年
出身地:大分県大分市

大分市生まれ。3歳よりヴァイオリンを木村二郎氏に師事。
93年度、95年度大分県音楽コンクールでそれぞれ第一位並びに最年少で特賞を受賞。その後、父の転勤に伴い、5年間インドネシアに滞在。P.プラボウォ・S.エングの各氏およびC.H.オーズィム氏のマスタークラスに選ばれ、師事する。
帰国後、第56回全日本学生音楽コンクール名古屋大会第一位。第12回日本モーツァルト音楽コンクール入賞。南山国際高等学校を経て、桐朋学園大学を首席で卒業。その間、ヴァイオリンを小林健次氏、室内楽を原田幸一郎・毛利伯郎の各氏と東京クヮルテットに師事。
在学中Verus String Quartetを結成し松尾学術振興財団より助成を受け、イェール大学夏期アカデミー・ノーフォーク室内楽フェスティバルに参加。その後、第57回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で第三位入賞。日本の弦楽四重奏団の入賞は東京クヮルテット以来、38年ぶりの快挙となった。
2010年4月より国内最年少のコンサートマスターとして群馬交響楽団コンサートマスターに就任。主要オーケストラにコンサートマスターとして客演するほか、宮崎国際音楽祭、木曽音楽祭、サイトウ・キネン・オーケストラ、鎌倉芸術館ゾリステンに参加するなど、多方面にわたり活動している。
2012年、群馬交響楽団での活躍が評価され、第9回上毛芸術文化賞を受賞。
2013年4月より東京交響楽団コンサートマスター。トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニアにおいてもコンサートマスターを務めている。

Q&A

  • 初めて好きになった曲は? ショスタコーヴィチ:《交響曲第12番》
  • 最近ちょっとハマっていること 最近といいますか、ずっと日本の城にハマっています。
  • 本番前はどんなふうに過ごしていますか? 演奏する30分前に着替え終わって、楽譜を俯瞰しながら本番で共感できる準備をします。
  • モーツァルトで一番好きな作品は? 昨日は《弦楽四重奏曲 K.428》、今日は《パリ交響曲》……。でも、いつも変わらず好きな曲は《ディヴェルティメント K.563》です。
水谷晃©Hikaru.☆

インタビュー

「古地図」は「楽譜」
 趣味は日本の城を巡ること。前日までに古地図を「譜読み」して、現代の地図と見比べて予習をします。お堀がここにある、門はここで、天守台がここにあって……「ほぉ、これは攻めづらい城だな!」なんて。古地図から当時の風景を想像し読み解いていく作業は、音楽に共通するものがあります。しっかり読みこめば読みこむほど、実際にその場に立った時にあらゆることが理解できるようになる、いわば「古地図」は「楽譜」と同じなのです。

影響を受けた言葉
 様々なタイミングで、たくさんの先生方にお世話になりましたが、その中でも大学時代の先生の言葉で、非常に心に残っているものがあります。
 私は中学生時代をインドネシアで過ごし、ヴァイオリンと真剣に向き合ったのは高校生になってから。一般的にみるとかなり遅かったので、大学入学時は劣等感の塊でした。それでもなんとか頑張って卒業する時、いただいた手紙に「ダブルスタンダードを作るな」と書いてあったんです。その時、「あの人はあの人だから」「でも自分は自分だから」と二重基準を作り、ある種の言い訳にして、自分ができないことを正当化していたことをとても反省しました。良い音楽を作りあげていくのに、自分自身でできない理由を作ってはならない。この言葉がなければ、今の私はここにいなかったかも知れないと言っても過言ではありません。

水谷晃
大学1年生のとき。左からTAIRIKUさん、
水谷、チェリスト横坂源さん、
N響ヴァイオリン奏者猶井悠樹さん。

大学時代の親友との共演
 7月に横浜の神奈川県立音楽堂で共演するTAIRIKUさんとは大学時代の同級生であり大親友。学生時代、毎週金曜日は私の部屋で一緒に夜通し色々な曲を弾きあって、土曜日午前にあるオーケストラの授業にそのまま出席するのがお決まりでした。一緒にカルテットを組んでいた時期もあります。自分から何かを起こすのが得意なタイプのTAIRIKUさんと、オーケストラに入りたかった私とは将来の展望は違いましたが、卒業しても定期的に食事に行ったり、音楽の話を真剣にしたり……。たまたまTAIRIKUさんのライブに呼んでもらって共演したところを、音楽プロデューサーが見ていたのが「MIZUTANI×TAIRIKU」結成のきっかけです。「ユニット」というと未だに何だか恥ずかしいですし、衣装も全く慣れない(笑)。ですが、彼と共に音楽をすると、アプローチの違いや意見の違いから新しい視点や発見が見えてきます。「何をやっているか」だけではなく、「何を感じているか」を一緒に体感してもらえたら嬉しいです。



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