楽団について ABOUT TSO

アシスタント・コンサートマスター

Assistant Concertmaster

廣岡 克隆
Yoshitaka Hirooka

入団年:1998年
出身地:兵庫県神戸市東灘区

3歳よりヴァイオリンを始める。
1993年東京芸術大学に入学。
1994年オーディションに合格し、ABCフレッシュコンサートに出演。
1996年兵庫県3ヶ所においてリサイタルを行なう。その結果により神戸灘ライオンズクラブ音楽賞受賞。
同年2月よりニューイングランド音楽院(米国・ボストン)へ留学。
1997年神戸においてリサイタルを行う。
1998年東京芸術大学卒業。在学中、安宅賞受賞。
同年アシスタント・コンサートマスターとして東京交響楽団に入団。
現在、東京交響楽団での活動を中心に、大阪フィル、京都市交響楽団、神奈川フィル、仙台フィルなど、多数のオーケストラに、コンサートマスターとして客演している他、ソロ、室内楽等の活動も積極的に行っている。
2004年からは東海大学において、後進の指導にもあたっており、また、小学館「ビッグコミックオリジナル」において、2006年5月より2年間にわたり連載されたヴァイオリニストが主人公の漫画「アレルヤ」では監修を務めるなど、多方面で活躍してい る。

Q&A

  • 初めて好きになった曲は? シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ:《バレエの情景》
  • 最近ちょっとハマっていること 美味しいものを食べて、飲むこと。
  • 本番前はどんなふうに過ごしていますか? リラックスしています
  • モーツァルトで一番好きな作品は? 交響曲第41番《ジュピター》
廣岡 克隆

インタビュー

一度は辞めたヴァイオリン
 父は声楽家、母はピアノの先生という家庭で育ち、ヴァイオリンを始めたのは父がパリ留学中の3歳のころ。母は学生の頃に伴奏という形でしか他の楽器と共演する機会がなく、「せっかく音楽をやるなら多くの人と演奏できるオーケストラの楽器を」と思っていたようです。
 一方、幼い頃の私はヴァイオリンを持ってレッスンに通うのが「お坊ちゃまみたい」と恥ずかしく、4年生のときに楽器を辞めて中学受験に専念。それでも中学に入ってから趣味として再び楽器を手に取ると、演奏する楽しさに目覚め、音楽の道に進む決心をしました。

廣岡 克隆
3歳の頃、パリの自宅にて。

炊飯器とともに車で演奏旅行へ
 東京交響楽団は楽員同士の仲が良く、一つの家族のような空気感があります。入団当時はリハーサル後に近くの居酒屋に集まっては音楽談義に熱中し、演奏旅行では炊飯器を抱えて皆で車移動し、広い部屋を借りて手巻き寿司やすき焼きを楽しんでから雑魚寝したものです(笑)
 今はそこまでではないですが、その独特の雰囲気は残っていて、ウルバンスキ率いるNDRエルプフィルとフットサルで対決したり、フィラデルフィア管弦楽団と草野球したり、音楽以外の場でも楽員同士の絆を深めています。皆、人前で演奏するプレッシャーの中で日々生活しているので、ソロが上手くいった時に皆で喜べるような雰囲気作りをこれからもしていきたいと思っています。

ノット監督とともに唯一のオケへ
 スダーン氏が音楽監督だった時代にオーケストラは機能的に進化し、いまノット監督によって幅広い表現力が求められています。コンビも4年目を迎え、徐々に通じ合ってきたという手応えはありますが、一方でまだ追いつけていない部分があるのも確か。一曲の中で多彩な色の変化を皆で積極的に表現できるようになれば、唯一のオーケストラへと脱皮できるような気がします。
 ノット監督はいつも予想を超えてきます。今回の《ボレロ》は普段からよく演奏される曲ですが、はたしてどのようなアプローチでくるのか、期待感でいっぱいです。

音楽のまち・かわさきに暮らして
 ミューザ誕生の数年前に宮前区へ引っ越してきて以来、アマチュアオーケストラの指導や市民館でのコンサートなどに取り組んでいます。地域の音楽活動を通じて感じるのは、クラシック音楽に興味のある方、楽器を演奏される方は思っているよりも多いということ。そうした中、子どもたちが楽器に触れたり演奏を聴いたりする機会が今以上に増え、クラシック音楽がより身近なものになればいいなと思います。地域の子どもたちと一緒に演奏する東京交響楽団。そのような発展を期待したいし、また自らも働きかけていきたいと思います。



このインタビューは演奏会プログラム「Symphony」2017年10月号に掲載されたものです。現在と情報が異なる場合がございます。

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