楽団について ABOUT TSO

トロンボーン

Trombone

荻野 昇
Noboru Ogino

首席奏者
Principal

入団年:1990年
出身地:埼玉県さいたま市

武蔵野音楽大学卒業。同大学卒業演奏会に出演。 81年高橋達也と東京ユニオンジャズオーケストラに入団。 83年群響に入団、90年より東響の首席トロンボーン奏者となる。同楽団第454回定期演奏会にて、武満徹の「ジェモー」(オーボエ、トロンボーン、2つのオーケストラ、2人の指揮者のための)を邦人初演し好評を博す。東響のトッププレイヤーにより「The Tokyo Symphony Brass Quintet」を結成。ベルギーにて “ジャパンフェスティバル93”に出演し、絶賛された。ジャズ・オーケストラ「篠崎秀樹とスウィート・ファンタジア・オーケストラ」のメンバーでもあり、2枚のCDに参加。今までに8回のリサイタルを東京文化会館等にて行っており、幅広いジャンルの音楽に積極的に取り組む活動は各方面から注目されている。 98年ベルウッドレーベルより初のソロCD「カクテル・トロンボーン」をリリース。2012年6月23日にソロCD第二弾『夜の静寂に』をリリース。

Q&A

  • 初めて好きになった曲は? リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェヘラザード》
  • 最近ちょっとハマっていること 食べログを見て評価の高いところに食べに行くこと。
  • 本番前はどんなふうに過ごしていますか? Facebookを見るなど、リラックスして過ごしています。
  • モーツァルトで好きな作品は? 出番のある曲というと合唱曲かオペラになってしまいますが、レクイエムのソロは良いですね!
    他に歌劇《魔笛》のパパゲーノのアリア、夜の女王のアリアは好きです。
荻野 昇

インタビュー

教育実習の先生に教わって
 中学1年の途中でサッカー部を辞め、友達のいる吹奏楽部へ入部したものの、腕よりも楽器を磨く日々でした。そんな頃、1人の教育実習生と出会いました。その先生はトロンボーンが大変上手く、聞けば県警の音楽隊に務めながら音大の夜学に通っているとか。大いに刺激を受けた私は音楽に打ち込むようになり、卒業してからも連絡を取ってトロンボーンを習い始めました。
 やがて先生と同じ武蔵野音大に入学し、卒業後は音色を買われて当時日本一のビッグ・バンドであった「高橋達也と東京ユニオンジャズオーケストラ」に加わることに。歌謡番組の全盛期でしたから、コンサートは土日が中心で仕事の多くはテレビ収録です。「スター誕生!」では小泉今日子や中森明菜が合格したときにも後ろで吹いていました。

オーディションはサバイバルゲーム
 しばらくしてジャズに別れを告げ、中学校の先生を1年務めましたが、今度はオーケストラで吹きたいという思いが強まってきました。群馬交響楽団のオーディションの話を聞いたのはそんな時です。練習の時間がなかなか取れず突貫工事だったものの、こうして念願のオーケストラへの入団を果たしました。
 それからしばらく経ち、東京交響楽団へ入団したのは1990年の秋。この頃の東京交響楽団のオーディションはまるでサバイバルゲームで、たった1日で何から何まで吹きこなさなければならないという過酷な日程でした。オーディションの後に別の仕事を入れていたものの、もうヘトヘトで行けるはずもありませんでした。

荻野 昇
トロンボーン&テューバセクションで乾杯
(2016年のウィーン公演で)

トロンボーンは待ち時間との戦い
 メインの使用楽器はフランスのクルトワ製。20代の頃にミシェル・ベッケの柔らかな音色に魅せられて使い始めました。ジャズもオーケストラも楽器を極力持ち替えたくないのですが、やはり曲との相性はあるもので、《ボレロ》などはこのクルトワがぴったりです。
 ところで、トロンボーンは待ち時間が多いパートで、《ボレロ》はソロが現れるまでの8分30秒もの間、一音たりとも音を出せません。どんどん冷えていく楽器を横に、フルートやクラリネットのソロを聴きながら「大丈夫、お前は吹ける」と自分に言い聞かせ、木管のアンサンブルが始まると集中力を高めていよいよ楽器を手に取ります。幸いこれまで大きなミスなくやってこられましたが、納得のいく演奏をできたかというとそうではありません。現状に満足してしまったら、次の一歩は踏み出せないのです。



このインタビューは演奏会プログラム「Symphony」2017年5月号に掲載されたものです。現在と情報が異なる場合がございます。

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