楽団について ABOUT TSO

コントラバス

Double Bass

笠原 勝二
Shoji Kasahara

入団年:1978年
出身地:神奈川県横浜市南区

東京芸術大学卒業。江口朝彦氏に師事。チェコフィル首席F.ポシュタ氏らより教えを受ける。
2016年9月まで30余年にわたり首席奏者を務めた。独奏者、室内楽奏者、指揮者としての活動に取り組む。
ピリオド演奏の場にも多く出演、オリジナル楽器によるシューベルト五重奏曲《鱒》などのCDをリリースしている。
弦楽合奏団ヴィルトゥオーゾ横浜メンバー。アマチュアオーケストラ横浜室内管弦楽団指揮者。
横浜音楽文化協会会員。

Q&A

  • 初めて好きになった曲は? 水原ひろしの「黒い花びら」
    低音の魅力(古い!) 3歳のころ、座布団の上に立って家族の前で歌っていました。
  • 最近ちょっとハマっていること ナンプレ。横浜DeNAベイスターズの応援。
  • 本番前はどんなふうに過ごしていますか? 調弦する以外にはのんびりと。軽い準備運動など。
  • ストラヴィンスキーで好きな作品は? バレエ組曲《プルチネルラ》
笠原 勝二

インタビュー

始まりは歌謡曲から
 エンジン音で車種を当てる名人。それが少年時代の私です。ピアノやヴァイオリンを習っていたわけではなく、家では歌謡曲を歌い、テレビから流れるグループサウンズに胸をときめかせていました。
 そんな私がコントラバスと出会ったのは、剣道部で竹刀の弦をはじき、ブラスバンド部でチューバを吹いていた中学の頃。音楽室の片隅に眠っていたコントラバスにはなぜか弓が無く、弾く人もいない。私は、歌謡番組のバックバンドが弦をはじいているのを真似して、ピッチカートで遊び始めました。そうしているうちに、いつしかこの楽器を弓で弾いてみたいという思いが強くなったのです。
 そこで、オーケストラ部のある高校に進学し、ついにコントラバスを「弓で」弾き始めました。その頃たびたび卒業生が教えに来てくれたのですが、その方は偶然にも東響の楽団員。音大に行った他の先輩にも煽てられ、いつの間にか「自分が弾かなくて誰が弾くんだ」と、音楽の道を志してしまいました(笑)。

巨匠ヤンソンスからノット監督まで
 東響へは大学4年で入団しましたが、当時の思い出として印象的なのは、やはりアルヴィド・ヤンソンス氏(永久名誉指揮者)の上品かつダイナミックな音楽。巧みな比喩で指示を出し、オーケストラの隠れた才能を引き出してくれる指揮者でした。
 現・音楽監督のジョナサン・ノット氏は私の理想の指揮者です。バロックやロマン派から現代音楽まで、それぞれの曲を最大限に活かす表現を深く研究し、それをオーケストラに伝えてくれる。自分でも思っていない面が演奏中に表れる瞬間、音楽をやっていて良かったと感じます。

縁の下ではない
 以前にお客様が「音楽がコントラバスから生まれているような感じがする」と感想を寄せてくださいました。とても嬉しかったですね。コントラバスは決して「縁の下の力持ち」ではなく、家でいうと柱や梁、人間に例えるならば背骨ではないでしょうか。葉っぱまで水分や養分を届けるには幹がしっかりしていないといけないのです。とはいえ、弾いているうちの95%は伴奏ですから、たまにメロディーが出てくると嬉しいのも事実です(笑)。
 いま、東響には若い才能が続々と入ってきていますが、世代の離れた仲間との演奏は楽しく、また自分の演奏もそれによって変わっています。自らを生み直しながら、練習に励む毎日が続きます。



このインタビューは演奏会プログラム「Symphony」2016年5月号に掲載されたものです。現在と情報が異なる場合がございます。

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